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オリジナルブランドの法人化をするタイミングは?

公開日:2023/06/15   最終更新日:2023/06/22

タイミング

オリジナルブランドが軌道にのったら、次に目指すゴールは「法人化」です。法人化が実現できれば、事業をさらに大きくすることができます。そのためオリジナルブランドの法人化は、ブランドオーナーの夢です。法人化するならどのタイミングなのでしょうか。今回は、オリジナルブランドの法人化をするタイミングについて詳しくご紹介します。

利益が年間800万円を超えたら法人化を

オリジナルブランドを法人化するタイミングは、一体いつがよいのでしょうか?こちらで詳しくご紹介します。

法人化とは何か?

法人化とは、個人事業主で行っていた事業を個人から会社組織にすることです。

法人化の種類とは?

法人化の種類は次の通りです。①株式会社➁合同会社➂合資会社④合名会社⑤一般社団法人⑥一般財団法人

もしオリジナルブランドを法人化するなら、株式会社か、合同会社がおすすめです。

法人化のタイミングは利益が年間800万円を超えた時

法人化のタイミングは、利益が年間800万円を超えた時がおすすめです。理由ですが、利益が年間800万円を超えた時は、法人化した方が法人税(所得税)が安くなるからです。

法人税の税率は2種類しかない

法人税の税率は2種類しかありません。①800万円以下:税率15%➁800万円超:税率23.20%

法人税の税率が23.20%になるのが、法人の所得が年間800万円を超えた時です。個人事業主の所得税は、年間所得が900万円超1,800万円以下になると税率が33%になります。このことから、法人化のタイミングは、個人事業主の利益が年間800万円を超えた時ということになります。

法人化をするメリット

オリジナルブランドを法人化するとどんなメリットがあるのでしょうか?こちらで詳しくご紹介します。

所得が増えるほど利益が残る

法人化の1つ目のメリットは、所得が増えるほど利益が残ることです。法人税の税率は、法人の年間所得が800万円以下の時に税率15%、法人の年間所得が800万円を超えた時に税率23.20%の2つしかありません。法人化すると、どれだけ所得が増えても、税率は23.20%で一定です。そのため所得が増えるほど利益が残ります。

社会的な信用があがる

法人化の2つ目のメリットは、社会的な信用があがることです。個人事業主であれば、どれだけ売上が高くなっても社会的な信用はほぼありません。理由は、事業の状態がまったく不透明だからです。

ところが法人化すると、取締役の名簿、事業の内容、登記、その他の企業情報が公開されます。第三者からみて、会社がどんな組織なのかがわかるので、社会的な信用が上がります。

赤字を10年間繰り越しができる

法人化の3つ目のメリットは、赤字を10年間繰り越しができることです。法人化すると青色申告決算書に変わり、会社のお金の流れを詳しく記載する必要があります。そのため不正ができなくなります。

これにより、会社の帳簿の内容に正当性が担保されることから「赤字の場合でも10年間繰越ができる」というメリットが加わります。赤字の場合でも10年間繰越ができると、仮に翌年度以降に大幅な黒字になっても過去の赤字分の残高が残っているので、法人税を低く抑えることが可能です。

法人化にかかる費用や必要な手続き

オリジナルブランドを法人化すると費用がかかったり、必要な手続きが発生します。では、法人化するといくら掛かって、どんな手続きをする必要があるのでしょうか?こちらで詳しくご紹介します。

株式会社に法人化するとかかる費用とは?

株式会社に法人化するとかかる費用は、合計約22万2,000円以上です。内訳は次の通りです。

・①定款用収入印紙代:4万円

ただし 電子定款での申請になると、定款用収入印紙代は0円でできます。

・➁定款の謄本手数料:約2,000円

・➂定款の認証手数料❶資本金100万円未満:3万円❷資本金100万円以上300万円未満:4万円❸資本金300万円以上:5万円

定款の認証手数料とは、公証人に支払う手数料のことです。

・④登録免許税:登録免許税は15万円、または資本金×0.7%のいずれか高い方を支払う必要があります。

法人化に必要な手続きとは?

法人化に必要な手続きは次の通りです。

①会社の基本事項を決定する
➁会社用の印鑑を購入する
➂定款を作成する※株式会社の場合は定款の認証を受ける
④資本金の払い込みを行う
⑤法務局で登記申請する
⑥登記申請後に法務局で確認・手続きをする

法人化後にも手続きがある

オリジナルブランドを法人化する時には、必要な手続きがあります。ただしそれで終わりではありません。法人化がされると、次に法人化後の手続きがあります。人によっては、法人化前と法人化後の2つの手続きがあることを知らない人がいます。注意が必要です。

もし法人化の手続きが1人で難しい場合は、法人化に詳しい専門家にお願いすることをおすすめします。

まとめ

今回は、オリジナルブランドの法人化をするタイミングについてご紹介しました。今回のポイントをまとめると、オリジナルブランドの法人化をするタイミングは、個人事業主での利益が年間800万円を超えた時です。個人でオリジナルブランドを運営していると、年々売上があがっていきます。

売上が上がるにつれ、利益もあがります。もし現在、個人事業主での利益が年間800万円を超えそうな時は、いよいよ法人化のグッドタイミングです。ぜひ、法人化を実現させましょう。本記事が、オリジナルブランドの法人化をするタイミングについて詳しく知りたい方に届けば幸いです。

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