アパレル未経験者でも大丈夫?縫製工場に生産を依頼するには?
自分で服を制作できるブランドを立ち上げてみたい!と考える方もいるでしょう。しかし、縫製工場に依頼する方法がわからなかったり、依頼しても話がまとまらなかったりする場合があります。そこで、未経験者にもできる縫製工場に依頼するためのポイントや手順、トラブルの対処法などについて解説します。
第一印象を決める?自己紹介はとても大切!
社会人として仕事をするとき、はじめにすることは挨拶です。挨拶ひとつで人に与える第一印象が異なります。縫製工場に依頼する場合、自分の身元をはっきりと伝え、信用を得ることが重要です。もちろん、メールやホームページからの問い合わせ、SNSのダイレクトメールでも同様です。
また、どのような流れで今後取り組んでいくのか、縫製工場とのやり取りをどうするのかなど、自分の現況を交えながら明確にすることが重要です。近年では、縫製工場のホームページやWebサイトからの問い合わせが多いです。しかし、問い合わせるときに身分を明かさないままだと、工場側も不信になるため、生産の依頼もできないまま終わってしまうことがあります。
もし、そのまま仕事を始めたとしても、話がかみ合わずに1回で依頼が終わってしまうということになりかねません。そのため、自分のことを知ってもらうことで依頼もやりやすくなります。縫製工場に仕事を依頼したい場合は、はじめから自分の目標やコンセプトをしっかり伝えておくことが大切です。
依頼したいアイテムと支払方法を明確にしよう
依頼したいアイテムが、どこの縫製工場でも作れるわけではありません。問い合わせがあった場合、縫製工場側で作れるかどうかを考えます。縫製工場は、縫製して製品にすることが仕事です。一般的な縫製工場は、本縫いやオーバーロックなどの汎用性があるミシンのみで縫製するアイテムであれば、問題なく対応できます。
しかし、インターロック・千鳥ミシン・フラットシーマ等は、特殊ミシンでないとできません。縫製工場によってできるアイテムや得意なアイテムが異なるため、希望のデザインを説明しておきましょう。よくみるデザインや一般的な仕様については、縫製工場側のほうが詳しいため、一任するのもよいでしょう。
また、生産後の支払方法についても始めからきちんと話しておけば安心です。生産後の仕上がりをみて納得してから、支払いたい気持ちもわかりますが、工場側にしてみると、支払方法がはっきりしていないと不安になります。
とくに、個人で初めて依頼する場合には、不信感や不安感が信用関係にも影響します。そのため、早めに支払方法を明確にすることが重要です。また、初めて依頼する場合は、先に費用の半分を支払ってから納品後に残りを支払うといった方法をとれば、今後もよい関係が続きやすくなります。
生産管理方法や納期などのスケジュールの相談
一般的に縫製工場は、縫製に関係した資材以外は用意していません。主に糸などを資材として使用しますが、縫製に使う生地やボタン、ファスナーなどの付属品などは、依頼する側が準備します。一部の工場では手配してもらえる場合もありますが、その場合は、別途発注や事務手続きに時間がかかるため、早めの相談が必要です。
さらに、工場には1日の生産上限があります。例えばボタンを付ける段階でボタンの発注ミスやデザイン変更があった場合、作業は中断し、時間のロスが発生し、納期が遅くなってしまうわけです。そのため、納期を設定する際には、あらかじめトラブルが起こることを前提にし、できるだけ余裕を持たせたスケジュールの組み立てを行うのがよいでしょう。
もしトラブルが起こったら?対処法も考えよう
アパレル未経験者のほとんどが、どんなトラブルが起こるかわからないと不安に感じると思います。しかし、発注側で起こりえるトラブルをきちんと対処しておかないと、縫製工場側からしても信用関係に影響します。勝手な思い込みや見切り発車でむやみに行動してしまうと、トラブルがあった場合に対処できなくなり、悪影響を及ぼします。
そのためにも、普段から積極的にコミュニケーションをとるように心がけましょう。また、納期遅れやトラブルを想定して、休日でも連絡が取れるようにしておくことも重要です。
まとめ
アパレル未経験者でも縫製工場に生産を依頼するポイントを解説しましたが、参考になりましたか?発注者側で一番大切なことは、第一印象です。ビジネスにおいても同様で、第一印象が悪いと、発注時においてスムーズにやり取りしにくくなるなど、イメージも悪くなってしまいます。その後の交渉がスムーズに行うためにも、自分で何を作りたいかを明確にしてから縫製工場に依頼しましょう。もし不安な点があれば、プロのアドバイスをうけながら生産管理やスケジュールを調整するのがおすすめです。ぜひ参考にしてください。